2025.6.13
ケアニン
「ケアニン」とは介護、看護、医療、リハビリなど、人の「ケア」に関わり、自らの仕事に誇りと愛情、情熱を持って働いているすべての人を言います。
「ケアニン」と言う言葉が使われだしたのは、映画『ケアニン~あなたでよかった~』の公開がきっかけでした。その後、介護関連のショートドラマが相次いで作成されていますので改めてご紹介します。

「介護のお仕事研究所」記事より
初心に返る!全国の介護職員195万人に贈りたい映画「ケアニン~あなたでよかった~」
2017年6月12日に都内で完成披露試写会が開催された「ケアニン~あなたでよかった~」。
「ケアニン」は新人の介護福祉士が主人公の映画です。
株式会社あおいけあ(小規模多機能型居宅介護)の代表を務める加藤忠相さんが監修されており、リアルな介護映画となっています。介護に携わるみなさんには、ぜひチェックしてほしい作品のひとつです!介護の良くない3K(きつい、汚い、危険)のイメージを払拭し、その人らしさを大切にする介護の良さが詰まった映画だと思いました。
生歌も披露!舞台挨拶の様子
完成披露試写会での、舞台挨拶の様子をご紹介します。

舞台挨拶には、主演の戸塚純貴さんをはじめ、共演者の水野久美さんや松本若菜さん、鈴木浩介監督、監修を担当した株式会社あおいけあの代表を務める加藤忠相さん、主題歌を担当した香川裕光さんが出席されました。
MCの「主演のお話がきたときはどういう気持ちでしたか」という問いに、戸塚さんは「介護にあまり前向きなイメージがなく…」と率直な印象を語りました。
それでも、加藤さんが代表を務めている「あおいけあ」(小規模多機能型居宅介護)に遊びに行って、高齢者の楽しそうな姿に触れ、介護の印象が変化したと明かしました。
「僕が持っている介護のイメージと全く異なり、おじいちゃんとおばあちゃんがすごく楽しそうでした。普通に生活しているだけというか、お互いがケアしあっている。その状況は、僕の中で衝撃でした。今回、僕が受けた衝撃をこの役に投影させていきたいと思います。」と、役への思いを真摯に語ってくれました。

監修の加藤さんは
「介護の現場ってイメージが悪いし、高校の先生とかも『介護の仕事なんてやるんじゃない』と言うことも…だから、介護を受けているお年寄りや介護職員、家族はこうだという固定概念や連鎖というものを断ち切りたいと思います。できれば介護職員や高校生、専門学生に観てほしいと思います。」と作品への思いを語ってくれました。
舞台挨拶の後半部分では、主題歌を担当した香川さんの生歌が披露されました。
香川さんは、介護現場の経験があります。その経験を活かした上で、さらに、現場で働く職員の方に「どんなことを思って仕事をしていますか?」「どんなときに幸せを感じますか?」といった質問をして、現場の声を大事にして主題歌を作ったそうです。
映画「ケアニン〜あなたでよかった〜」主題歌「星降る夜に」

映画を観て、これからの介護業界のイメージは、「3K」から「私も介護をしたい!」と思えるような憧れの存在へ変わるだろうとの印象を持ちました。
主人公の圭は、認知症の敬子に何度も名前を尋ねられます。そのたびに「大森圭です」と笑顔で答えます。その姿は、認知症であっても否定せずに、その人らしさを大切にする介護の素晴らしさを物語っていました。
忙しくて、ひとりひとりのケアに時間が割けないのが介護の現状だと思います。そんなときは、認知症の敬子とひたむきに向き合う圭の姿を観て、初心に返ってみてください。
「あなたでよかった」と言ってもらえるようなケアニンを目指したくなる映画でした。
「ケアニン~あたなでよかった~」は6月17日(土)より全国順次公開です!

映画『ケアニン~あなたでよかった~』
認知症ケアと介護職の魅力を描いた感動作
映画『ケアニン~あなたでよかった~』は、神奈川県藤沢市に実在する「おたがいさん(株式会社あおいけあ)」をはじめとする30カ所もの介護施設や専門学校、関連団体に取材のご協力をいただき、シナリオを一つずつ積み上げていきました。この作品には介護という仕事を通して働くことの意味や、人と人、地域とのつながりの尊さが描かれており、この中で語られているセリフの一つひとつがすべて実際の現場からとった生きた言葉なのです。そうした日々の介護現場で働く人たちの姿を追いかけておくうちに自然と、人生に前向きになれる心温まる感動のストーリーができあがりました。それが本作『ケアニン~あなたでよかった~』です。
STORY
「認知症で人生終わりになんて、僕がさせない──」
大森圭(男性・21)は新人の介護福祉士。
高校卒業後、これといってやりたいことがなかった圭は、漠然とした理由で介護の専門学校へ入学。
卒業後、圭が働くことになったのは、郊外にある小規模介護施設。
認知症の高齢者たちとうまくコミュニケーションが取れず、悩む日々が続くなか、圭が初めてメインで担当をすることになったのは、認知症の星川敬子79歳。
試行錯誤しながらも、先輩スタッフたちの協力もあり、少しずつ敬子との関係性を深めていく。
「なんとなく」で始めた介護の仕事に、いつしか本気で向き合うようになっていく圭だったが…。

映画『ケアニン〜こころに咲く花〜』
映画「ケアニン」第2作
認知症になってもその愛だけは僕が消させない
2017年の劇場公開後、今なお各地の劇場で公開され、上映会は国内外で1300回を超えて開催され続けている映画『ケアニン〜あなたでよかった〜』。その新作となる『ケアニン〜こころに咲く花〜』が、3年ぶりに同じスタッフとメインキャストによりスクリーンに戻ってくる!
今回の舞台は特別養護老人ホーム、主演の戸塚純貴演じる大森圭は慣れないルールのなか、認知症の老婦人・美重子(島かおり)とその夫・達郎(綿引勝彦)の50年間の夫婦の深い愛情のなかで、本当の介護の在り方に苦悩する。出演者には前作からの大森圭の先輩役である松本若菜や、二人が働いていた小規模介護施設の社長役の小市慢太郎、さらにケアニンのスピンオフ作品『ピア~まちをつなぐもの~』(19)の主演である細田善彦も友情出演で登場するなど、シリーズ作品としても楽しめる内容となっている。
STORY
今度は大型介護施設を舞台に奮闘する、愛と感動の物語
小規模施設から大型の特別養護老人ホームに転職した介護福祉士の大森圭。しかし、「多くの利用者に対応するため」という目的のもとに、効率やリスク管理を優先する運営方法に、大きな戸惑いを隠せないでいた。そんななか、認知症の老婦人・美重子が入所してくる。美重子を自宅で介護してきた夫の達郎は、施設を信用できず、担当の圭にも厳しくあたる。それでも、友人の美容師を施設に呼んで美容サロンを開催するなど、美重子や利用者のために奔走する圭。しかし、その行動も職場のチームワークを乱していると上司や理事長から叱責されてしまう。そんな折、圭は達郎のある「願い」を知ることになる―。
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「ケアニン」と言う言葉が使われだしたのは、映画『ケアニン~あなたでよかった~』の公開がきっかけでした。その後、介護関連のショートドラマが相次いで作成されていますので改めてご紹介します。

「介護のお仕事研究所」記事より
初心に返る!全国の介護職員195万人に贈りたい映画「ケアニン~あなたでよかった~」
2017年6月12日に都内で完成披露試写会が開催された「ケアニン~あなたでよかった~」。
「ケアニン」は新人の介護福祉士が主人公の映画です。
株式会社あおいけあ(小規模多機能型居宅介護)の代表を務める加藤忠相さんが監修されており、リアルな介護映画となっています。介護に携わるみなさんには、ぜひチェックしてほしい作品のひとつです!介護の良くない3K(きつい、汚い、危険)のイメージを払拭し、その人らしさを大切にする介護の良さが詰まった映画だと思いました。
生歌も披露!舞台挨拶の様子
完成披露試写会での、舞台挨拶の様子をご紹介します。

舞台挨拶には、主演の戸塚純貴さんをはじめ、共演者の水野久美さんや松本若菜さん、鈴木浩介監督、監修を担当した株式会社あおいけあの代表を務める加藤忠相さん、主題歌を担当した香川裕光さんが出席されました。
MCの「主演のお話がきたときはどういう気持ちでしたか」という問いに、戸塚さんは「介護にあまり前向きなイメージがなく…」と率直な印象を語りました。
それでも、加藤さんが代表を務めている「あおいけあ」(小規模多機能型居宅介護)に遊びに行って、高齢者の楽しそうな姿に触れ、介護の印象が変化したと明かしました。
「僕が持っている介護のイメージと全く異なり、おじいちゃんとおばあちゃんがすごく楽しそうでした。普通に生活しているだけというか、お互いがケアしあっている。その状況は、僕の中で衝撃でした。今回、僕が受けた衝撃をこの役に投影させていきたいと思います。」と、役への思いを真摯に語ってくれました。

監修の加藤さんは
「介護の現場ってイメージが悪いし、高校の先生とかも『介護の仕事なんてやるんじゃない』と言うことも…だから、介護を受けているお年寄りや介護職員、家族はこうだという固定概念や連鎖というものを断ち切りたいと思います。できれば介護職員や高校生、専門学生に観てほしいと思います。」と作品への思いを語ってくれました。
舞台挨拶の後半部分では、主題歌を担当した香川さんの生歌が披露されました。
香川さんは、介護現場の経験があります。その経験を活かした上で、さらに、現場で働く職員の方に「どんなことを思って仕事をしていますか?」「どんなときに幸せを感じますか?」といった質問をして、現場の声を大事にして主題歌を作ったそうです。
映画「ケアニン〜あなたでよかった〜」主題歌「星降る夜に」

映画を観て、これからの介護業界のイメージは、「3K」から「私も介護をしたい!」と思えるような憧れの存在へ変わるだろうとの印象を持ちました。
主人公の圭は、認知症の敬子に何度も名前を尋ねられます。そのたびに「大森圭です」と笑顔で答えます。その姿は、認知症であっても否定せずに、その人らしさを大切にする介護の素晴らしさを物語っていました。
忙しくて、ひとりひとりのケアに時間が割けないのが介護の現状だと思います。そんなときは、認知症の敬子とひたむきに向き合う圭の姿を観て、初心に返ってみてください。
「あなたでよかった」と言ってもらえるようなケアニンを目指したくなる映画でした。
「ケアニン~あたなでよかった~」は6月17日(土)より全国順次公開です!

映画『ケアニン~あなたでよかった~』
認知症ケアと介護職の魅力を描いた感動作
映画『ケアニン~あなたでよかった~』は、神奈川県藤沢市に実在する「おたがいさん(株式会社あおいけあ)」をはじめとする30カ所もの介護施設や専門学校、関連団体に取材のご協力をいただき、シナリオを一つずつ積み上げていきました。この作品には介護という仕事を通して働くことの意味や、人と人、地域とのつながりの尊さが描かれており、この中で語られているセリフの一つひとつがすべて実際の現場からとった生きた言葉なのです。そうした日々の介護現場で働く人たちの姿を追いかけておくうちに自然と、人生に前向きになれる心温まる感動のストーリーができあがりました。それが本作『ケアニン~あなたでよかった~』です。
STORY
「認知症で人生終わりになんて、僕がさせない──」
大森圭(男性・21)は新人の介護福祉士。
高校卒業後、これといってやりたいことがなかった圭は、漠然とした理由で介護の専門学校へ入学。
卒業後、圭が働くことになったのは、郊外にある小規模介護施設。
認知症の高齢者たちとうまくコミュニケーションが取れず、悩む日々が続くなか、圭が初めてメインで担当をすることになったのは、認知症の星川敬子79歳。
試行錯誤しながらも、先輩スタッフたちの協力もあり、少しずつ敬子との関係性を深めていく。
「なんとなく」で始めた介護の仕事に、いつしか本気で向き合うようになっていく圭だったが…。

映画『ケアニン〜こころに咲く花〜』
映画「ケアニン」第2作
認知症になってもその愛だけは僕が消させない
2017年の劇場公開後、今なお各地の劇場で公開され、上映会は国内外で1300回を超えて開催され続けている映画『ケアニン〜あなたでよかった〜』。その新作となる『ケアニン〜こころに咲く花〜』が、3年ぶりに同じスタッフとメインキャストによりスクリーンに戻ってくる!
今回の舞台は特別養護老人ホーム、主演の戸塚純貴演じる大森圭は慣れないルールのなか、認知症の老婦人・美重子(島かおり)とその夫・達郎(綿引勝彦)の50年間の夫婦の深い愛情のなかで、本当の介護の在り方に苦悩する。出演者には前作からの大森圭の先輩役である松本若菜や、二人が働いていた小規模介護施設の社長役の小市慢太郎、さらにケアニンのスピンオフ作品『ピア~まちをつなぐもの~』(19)の主演である細田善彦も友情出演で登場するなど、シリーズ作品としても楽しめる内容となっている。
STORY
今度は大型介護施設を舞台に奮闘する、愛と感動の物語
小規模施設から大型の特別養護老人ホームに転職した介護福祉士の大森圭。しかし、「多くの利用者に対応するため」という目的のもとに、効率やリスク管理を優先する運営方法に、大きな戸惑いを隠せないでいた。そんななか、認知症の老婦人・美重子が入所してくる。美重子を自宅で介護してきた夫の達郎は、施設を信用できず、担当の圭にも厳しくあたる。それでも、友人の美容師を施設に呼んで美容サロンを開催するなど、美重子や利用者のために奔走する圭。しかし、その行動も職場のチームワークを乱していると上司や理事長から叱責されてしまう。そんな折、圭は達郎のある「願い」を知ることになる―。