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介護危機(北海道)



介護業界の人材不足「2025年問題」が現実に 需要高まる”訪問介護” 加速する高齢化対策は...北海道


STVニュース北海道

ことしは、「団塊の世代」が全員75歳以上の後期高齢者になります。
高齢化が加速する中、介護業界の人材不足「2025年問題」が現実のものとなっています。苦境に立たされている訪問介護の現場を取材しました。(2025年4月9日放送)

訪問介護は分刻み



札幌市内の訪問介護ヘルパー藤井さん。「転んでたか。ちょっと待って、よいしょ。どれくらい前にころんでたの?12時間前か」パーキンソン病を患っている68歳の男性です。

訪問介護は入浴や排泄などの身体介護だけでなく、食事の準備や掃除、買い出しなど日常生活の援助も含まれます。自宅で暮らしたいという男性にとって訪問介護はまさに命綱です。

訪問スケジュールは分刻み午前中だけで6件もの利用者を尋ねます。体力的にきつい仕事でも利用者から感謝されることで、苦労に思わない藤井さん。介護職は天職と感じています。




訪問介護は住み慣れた家で生活したいという高齢者を支える最後の砦とも言われています。しかし今崩壊の危機に直面しています。

団塊の世代が全員75歳以上となる今年2025年。およそ5人に1人が後期高齢者となります。高齢者の割合は右肩上がりとなる一方、介護職員はほぼ横ばいで2040年に57万人が不足する見通しです。




東京商工リサーチによると、去年2024年倒産した介護事業者は過去最多の172件。このうち訪問介護は81件とこちらも過去最多となりました。

背景にあるのは基本報酬の引き下げです。国は他の介護サービスと比べて、訪問介護の利益率が高いことを理由に、去年4月報酬を引き下げました。





「経営に不安しかないというのが正直なところ。うちの事業所はうんと赤字経営になっています」藤井さんの事業所では昨年およそ120万円の減収となり、基本報酬が引き下げられてから赤字が続いています。

介護制度に詳しい専門家は強い危機感を抱いています。今2025年問題と言われますけど、これはあくまでも通過点であって、深刻な問題はこれから先、確実に起こります。

早急に手を打つ必要があるわけです。しっかりした制度を構築し我々国民1人1人が問題意識、きつい言葉で言えば危機感を持って介護の在り方を検討する必要があると思います。
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