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里見八犬伝

役所広司さん主演の映画『八犬伝』が2024年10月25日から劇場公開され、現在はPrime Videoなどで動画配信中です。「里見八犬伝」は江戸時代後期、曲亭馬琴によって著された読本で、室町時代を舞台に八人の若者(八犬士)を主人公とする長編怪奇小説。馬琴は途中失明という困難に遭遇しながら、この小説完成に48歳から76歳までの後半生を費やしました。

役所広司主演「八犬伝」

漫画、映画などで数度作品化された「南総里見八犬伝」。CGなどを使い「世界に誇る日本ファンタジーの原点」として公開された映画「八犬伝」です。
安房里見家の姫・伏姫と神犬八房の結ばれた八犬士は、共通して「犬」の字を含む苗字を持つ。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字のある数珠の球を持ち、牡丹の痣が身体のどこかにある。関八州の各地で生まれた彼らは、それぞれ新参を嘗めながら、因縁に導かれてお互いを知り、里見家の下に結集する。

辻村ジュサブロー「新八犬伝」

八犬伝と言えば、1973年(昭和48年)4月から1975年(昭和50年)3月まで、全464話放送された人形劇を思い出します。
「いざとなったら珠を出せ、力が溢れる不思議な球を!」と、テレビの前の少年少女が一緒に歌うほど人気になった『新八犬伝』。個性豊かな八犬士と、「われこそは、玉梓(たまずさ)が怨霊・・・!」とおどろおどろしく登場する悪役、玉梓の迫力も人気でした。


NHKアーカイブ

辻村寿三郎さんが「NHKアーカイブ」で紹介されていました。令和5年2月に亡くなった人形作家の辻村寿三郎さん。NHK連続人形劇「新八犬伝」や「真田十有士」などの人形美術を手掛け注目され、独自に創作人形の世界を切り拓いた。昭和8年満州生まれ。昭和37年、演題人形美術展で特選となる。昭和48年放送開始「新八犬伝」で一躍脚光を浴び、創作人形作りの第一人者となる。

至言 辻村寿三郎

辻村寿三郎さんのことば。
「人形は自分を癒してくれる そのお礼返しに人形を作っていくのがぼくの仕事」。後年、演出家・蜷川幸雄さんの舞台「王女メディア」の小デザインなども手がけ、幅広く活躍されました。

「南総里見八犬伝」肇輯(じょうしゅう)巻五表紙

「南総里見八犬伝」は曲亭馬琴が28年の歳月をかけて完成された大作です。戯作文芸としての代表作で、日本の長期伝奇小説古典の一つです。「南総里見八犬伝」は章回小説(1話完結)の形をとり、初期には5巻=5冊を1輯として発刊。最終的に9輯98巻106冊となる。これは馬琴が陰陽思想における陽の極数9に拘った為。

「南総里見八犬伝」ゆかりの地

南総とは千葉県南部にある旧律令の安房国
夷隅郡一帯を指す。八犬伝ゆかりの城館跡として、白浜城、稲村城、滝田城、宮本城、岡本城、館山城などがあり、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字が現れる球を持つ8人の剣士、ゆかりの場所です。

辻村ジュサブロー(TV放送時)「新八犬伝」は昭和30年世代の人気番組。最高視聴率25.3%と異例の高視聴率を記録し、当時の子供たちをテレビにくぎ付けにしました。語りは坂本九氏、「玉梓が怨霊」という台詞は小学校、中学校の流行語大賞でした。
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