2026.1.17
医療保険料毎月16万円

米で医療保険料が高騰、市民から悲鳴 トランプ大統領就任まもなく1年

NNN・清田大輝記者
「フロリダ州マイアミの街を歩いていますと、保険代理店の看板にはオバマケアと掲げられています」
オバマケアとは、医療保険料を補助する制度。医療費が高額なアメリカで、保険に加入しやすくするため、オバマ政権が導入しました。
しかし、トランプ大統領はこれまで、政敵であるオバマ氏の名を冠した制度に反対。先月31日、補助金の拡充措置が失効し、今月から保険料が高騰する事態になったのです。
持病を抱えている人は特に深刻です。ハラミロさんは3年前、腎臓病を患い、左手は膨れ上がりました。うつ病など心の病も抱え、複数の薬を服用しています。
ハラミロさん
「私は複数の慢性疾患を抱えていて、医療へのアクセスが不可欠だ。だから医療保険に加入しなければならなかった」
毎月の保険料は日本円でおよそ3万円でしたが、オバマケアの失効で、およそ16万円に跳ね上がるといいます。
ハラミロさん
「不安だし、怖くて、言葉が出てこない。まるで家が燃えているのに、逃げ場がわからない感覚だ」
医療は誰にでも必要なものなのに、政治問題になっていることに胸が痛むと吐露します。
保険代理店には、保険料を問い合わせる人々が。
保険代理店スタッフ
「医療保険に継続加入する場合、税額控除なしで月1000ドルになる」
問い合わせに来た被保険者
「いやいや、それは嫌だ。あまりにも高すぎる」
高額すぎて保険を更新できないといいます。
保険代理店スタッフ
「病気だけど保険料を払えない人たちも、医療保険を解約するだろう」
オバマケアの失効で懸念されるのは、無保険者の急増。無料診療所では、スタッフの増員や、ほかの病院との連携などで増加する患者に対応するといいます。
無料診療所の創設者 シャビール・モーターワラ氏
「オバマケアがなくなれば、すべての人にとって大惨事となる。医療は、お金を払える人だけのものであってはならない。誰もが無料で医療を受けられるべきだ」
議会下院は8日、失効したオバマケアの補助を3年間延長する法案を可決しました。ただ、上院での審議の行方は不透明で、市民生活への影響が長引くことが懸念されます。

